お母さん、 ページ6
「おかえりなさい、A。」
「ただいま、お母さん」
未だに実家住まいの私にはお母さんがいる。
しかも、お父さんはいない。
だから、お母さんには私しかいない。
「A。今日もテレビ出てたわね。体調管理しっかりしてちょうだいね」
「うん。お母さん」
「やっぱり、お母さんこの仕事選んで良かったと思うな」
「お母さん、やっぱり私
小説家の仕事、まだ諦めたくない」
お母さんは表情一つ変えずに答えた。
「Aにそんな仕事向いてないわ。表舞台っていうのはキラキラしている場所よ。ある意味ファンの子を"救える"のじゃないかしら？」
「救える、けど……」
「Aは、お母さんの言う通りにしてればいいのよ」
翻ったら、もう終わり。
「私、頑張るね」
「うん。応援しているわ」
私が中学生だった頃、お母さんは癌になった。
発作が何年も続いて依存するようになった。
今は落ち着いているけれど。
マネージャーに仕事をもらったときも、楪さんに譲った。
いつ、死ぬかもわからない。
「Aは一生、お母さんに尽くしなさい」
呪いが消えないまま私は救われない、？
みんな輝いているのに、私は輝けないまま終わる、？
とてつもない焦燥感に目眩がした。
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ゴマ団子(プロフ) - コメントありがとうございます！歴代であまりコメントが来なかったのでコメント嬉しいです！書き終えたあとにもう一度メインストーリーを見るとやはり理解が深まった気がします！続きを書くか迷っておりますが何回でも読んでくださいませ(*^^*) (4月30日 23時) (
レス) id: be5f4b3a72 (このIDを非表示/違反報告)
夜長王(プロフ) - すみません、類が出てきてコメントするか迷ったんですけど後書きで25のメインスト参考って書いてあってついコメントしてしまいました。奏とまふゆの関係性だーとなりました。シリアス味があってとても続きが気になる作品でした。ありがとうございます！ (4月29日 20時) (レス) @page36 id: 5051543c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皇-sumeragi- | 作成日時：2024年4月7日 22時
